2016.09.14
現代病の肥満。しかし、実は昔に比べて1日に食べる量は減っているのです。なんと、2014年の摂取カロリーは終戦直後とほぼ同じ!
国民健康・栄養調査より作図
注:摂取エネルギーは総数。肥満者率は男性20~69歳。
摂取カロリーは減っているのに
肥満者率は増加している
肥満の原因は
カロリーだけじゃない!!
食べる量が減ってきているのに、なぜ肥満が増加しているのでしょうか?
車の普及など、生活が便利になるにつれて日々の動く量が低下し、食事の時間も不規則なったこと、また、食の欧米化とともに食事の「質」の変化が大きな要因と考えられています。
そう、「食べ過ぎてないと思っているのに、太る…」と感じているあなたは、食事の量じゃないところに原因があるかもしれません。
「しっかり食べて太りにくい」。そんな夢のような話があるのでしょうか?下の2つの写真を見てください。カロリーが高いのはどちらの食事だと思いますか?
この2つの食事、実はカロリーは同じ。約600カロリー(*)です。
ただ、同じカロリーでも、「質」が違うのです。この食事の「質」の違いが、内臓脂肪を増やしたり、減らしたりすることが最近わかってきました。
「スマート和食®」は、内臓脂肪を溜めにくい「質」を取り入れた食べ方です。3つのポイントにこだわるだけで、ご飯を楽しくしっかり食べながら、太りにくい(内臓脂肪が溜まりにくい)食事ができるのです。
「スマート和食®」の3つの「質」のポイント
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(1)タンパク質/脂質の比 タンパク質は筋肉を維持し、代謝の高い体をつく るために、積極的にとりたい栄養素。しかし、タン パク質をとろうとすると、揚げ物や脂身など、脂 質も多くとりがちに。脂質を減らしながら、積極 的にタンパク質をとることが大切です。 |
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(2)食物繊維/糖質の比 糖質は体を動かすエネルギーとなります。しかし、 菓子パンやパスタなど、食物繊維が少なく糖質が 多いものは、血糖値の急上昇などを招きます。糖質 をとるときは、一緒に食物繊維をとるようにしまし ょう。 |
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(3)オメガ3/脂質の比 脂肪は減らしたい栄養素ですが、体に必要でもあり ます。そこで選ぶことが大切。飽和脂肪酸(肉や乳 製品に含まれる)は減らし、脂質を内臓脂肪にかえ ないオメガ3(DHA,EPAなど)を積極的にとりま しょう。 |
1万人以上の食事データから、内臓脂肪が溜まっていない人の食べ方の特徴を見てみると、3つの「質」がポイントになっていることがわかりました。そして、その質は昔の日本人の食生活によく似ていることがわかったのです。
昔に戻るということではなく、伝統的な和食のよさを現代の食事にスマートに応用する。それが「スマート和食®」です。
花王の長年にわたる内臓脂肪と食事の研究から発見された内臓脂肪を溜めにくい食事法、それが「スマート和食®」です。
「スマート和食®」を実践すれば、食事の量を減らすことなく余分な内臓脂肪を減らすことができるのです。
くらし方3か条
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朝食は午前8時まで、夕食は午後8時までを目指す |
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お菓子やアルコールは、あわせて1日の総摂取カロリーの1割以下を目安に楽しむ (男性は約250kcal、女性は約200kcal) |
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週に1回は体重を測定し、増えていたら食事量や活動量を見直す |
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ポテトチップス1袋 330kcal |
(60g)ビール 147kcal |
350ml缶大福1個(100g) 235kcal |
日本酒1合(180g) 196kcal |
せんべい1枚(20g)75kcal | ワイングラス1杯(100ml)73kcal | ||
板チョコ1枚(55g)308kcal | 缶チューハイ350ml缶 172kcal | ||
プリン70g 190kcal | コーラ350ml缶160kcal | ||
ヨーグルト112g 89kcal | 缶コーヒー190g缶 65kcal |
※代表的な商品から計算。カロリーは目安です。
食事5か条
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毎食ごはんを中心に、主菜1皿と副菜2皿をそろえる |
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魚と大豆製品は、それぞれ1日1回ずつ食べる |
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肉は低脂肪のものを選ぶ ※乳製品は低脂肪か無脂肪のものを選ぶ |
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旬の野菜、きのこ、海藻、芋、果物をなどをまんべんなく食べる |
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油脂を使った料理は、1食1皿 ※ドレッシングやマヨネーズ、揚げ物は極力控える 塩分のとり過ぎにも注意 |