2017.06.30
年齢を重ねるにつれて体力の低下やからだの衰えを感じているあなた、どちらが実感に近いですか?
A.力がなくなった。疲れやすい
B.「おっとっと!」「気持ちにからだがついてこない」が増えた
Aの原因は、筋力低下。筋肉量が減っているのかもしれません。「運動が大切なのはわかっていても、筋トレやスポーツは苦手で、運動不足」という方は、1日10分多くからだを動かす「+10運動」をおすすめします。
Bの原因は、神経機能の低下かもしれません。ちょっとした段差でよくつまずく、久しぶりに走ったら足がもつれた・・といった「おっとっと!」な現象は、神経機能の低下が始まっている『プレロコモ』の可能性があります。
体力低下の原因は、筋肉が減ることだけではありません。実は、筋肉を動かすためには、脳からの指令を届ける神経も重要。下図が年齢による変化のイメージです。
Lynch, G. S. et al./,Pharmacology & Therapeutics 2007; 113; 461、および Faulkner,J. A. et al., Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology (2007) 34, 1091–1096 を参考に作図(説明をわかりやすくするために簡略化しています)
筋繊維(きんせんい)の数は、加齢とともにゆるやかに減少します。さらに、神経からの指令の伝達は50~60代で急激に低下するため、せっかくあるのにうまく動かせていない筋肉(上図のグレーの部分)が増えてしまうということになります。
何歳になっても思うようにからだを動かすために、簡単にできる対策としておすすめしたいのが、楽しみながら続けられる毎日1分の「伝わり体操」です。座ったままでもOK!ストレッチ感覚で始めてみましょう。
職場でも気軽に取り入れたいという人には、たった1分でできる「片足立ち体操」はいかがですか。机やイスなどのつかまるものがあれば、どこでも実行できます。