肥満は遺伝する? ダイエットしても意味がない!?

2016.02.01
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マトリョーシカ人形

□「お父さんが太っているせいで、私はやせることができない」と娘にボヤかれている
□そういえば、亡くなった父も90キロを超える巨漢だった
□太りやすい体質は遺伝する?
□太りやすい体質の人は、やせようと頑張っても無駄?

代謝に関係する遺伝子がわかってきました

肥満は、食べる量(摂取エネルギー)と代謝量(消費エネルギー)の収支バランスによって生じます。その代謝にかかわる遺伝子、つまり「肥満遺伝子」の存在がわかってきました。

肥満遺伝子

肥満遺伝子を持っている人でも、肥満にならない方法があります

最近、肥満遺伝子という言葉を耳にすることが増えてきました。しかし肥満の原因は、遺伝的要因だけではありません。実は、食事や運動といった自分でコントロールできる環境要因が、大いに関係します。
肥満遺伝子を持っている人でも、カロリーの高いものをなるべく摂らないようにすれば、肥満にはなりにくいことが実証されています。

著名医学誌「The New England Journal of Medicine」で2012年に発表された大規模コホート研究結果によれば、砂糖入り飲料をたくさん飲む人は、その人が持つ肥満遺伝子が強く働き、肥満になりやすいことが明らかになりました。

また、同誌では2007年、“遺伝は伝染する”という趣旨の論文が発表され、大きな話題となりました。これも、肥満は環境要因が影響していることを示しています。

出典1
Qi Q et al. Sugar-sweetened beverages and genetic risk of obesity. N Engl J Med. 2012 Sep 21. DOI: 10.1056/NEJMoa1203039
出典2
Nicholas A. Christakis et al. The Spread of Obesity in a Large Social Network over 32 Years. N Engl J Med. 2007 Jul 26. DOI: 10.1056/NEJMsa066082

ブタの貯金箱

環境要因を積極的に活用して、肥満を克服しよう

肥満の原因の一つは、遺伝的要因です。確かに肥満遺伝子なるものは存在しますが、その肥満遺伝子を持っているからといって、必ず肥満になるわけではありません。

例えば、遺伝的に1日の基礎代謝量が200kcal少なかったとしても、全代謝量の約1割。食事や運動といった環境要因を活用することで、十分補うことができます。
まずは、自分の基礎代謝量や必要エネルギー量を測ってみましょう。

何かを飲む場合は、砂糖の入っていない飲み物や、脂肪燃焼効果を高める健康的な飲料に置き換えてみましょう。

また、バス停1つ分を歩いたり、エレベーターを使わず階段を使ったりして、日常の中のちょっとした時間を簡単な運動に充ててみましょう。
毎日のちょっとした積み重ねで、環境要因をコントロールすることができます。

飲み物を飲む女性