「つまずく」「よろける」…そんな“動きの衰え”は50代から?

2016.06.20
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「今まで通り動けなくなってきた」「気持ちにからだがついてこなくなった」という実感を持つ方が、年齢とともに増えてきます。最近、こんなことはありませんか?

1. ちょっとした段差で、つまずく
2.階段を軽やかに上り下りできない
3.立ったまま靴や靴下をはくときふらつく
4.床や畳に座ったり立ったりがスムーズにできない
5.さっと歩けなくなってきた、動きにキレがなくなってきた

動きの衰えは、「神経から筋肉への指令の伝わり」の低下が原因かも?

「動きの衰え」は、筋肉が少なくなったから?

いいえ、それだけではありません。私たちのからだは、脳からの「動け!」という指令(信号)が、「神経」を通って「筋肉」に伝わってはじめて動きます。からだを思い通りに動かすには、「神経から筋肉への指令の伝わり」が、しっかり維持されていることも重要なのです。

神経から筋肉への指令の伝わり(つたわり)

神経や筋肉、骨と骨をつなぐ関節などが連携することで、はじめてからだは動く

しかし、「神経から筋肉への指令の伝わり」は、加齢などにより悪くなってしまいます。これが、「あれ?最近つまずきやすくなったなあ」「おっとっと、立ったまま靴下をはくときふらつくぞ」といった「動きの衰え」につながる原因の1つだったのです。

神経から筋肉への指令が伝わる(つたわる)と、筋肉は動く

神経から筋肉への指令が伝わると、筋肉は動く

 

神経から筋肉への指令が伝わらないと、筋肉は動かない

神経から筋肉への指令が伝わらないと、筋肉は動かない

「神経から筋肉への指令の伝わり」は、50~60代から急激に減少

年齢とともに筋肉量が低下するのは知られていますが、実は筋肉の量は急に減るわけではありません。一方、「神経から筋肉への指令の伝わり」は50~60代から急激に低下することがわかっています。下図は、神経と筋肉のつながりの数の加齢変化を示したものです。

神経と筋肉のつながりの数の加齢変化

*筋肉量はイメージです。
男性94名/JA Faulkner et. al. Clin Exp Pharmacol Physiol
2007;34:1091-1096.より花王が作図

筋肉が十分にあったとしても、神経から筋肉に指令が伝わらないと、筋肉は動きません。今ある筋肉をしっかり使うには、「神経から筋肉への指令の伝わり」を維持することが大切なのです。

では、いつまでも変わらず、“きびきびと”動くためにはどうしたらいいのでしょう?

まずは自分の「動き年齢」をチェック!

「神経から筋肉への指令の伝わり」が50~60代から急激に低下すると、動きの衰えにつながります。これからもすっと動けるからだであり続けるために、まずは今の自分の「動き年齢」(*1)を知りましょう。

どれくらい素早く正確に動けるかを20秒で簡単にチェックできる、足の開閉テストをご紹介します。

<足の開閉テスト>(*2)
今の自分の「動き年齢」をチェックする
(1)キャスターなどが付いていない、床にしっかり固定して置ける椅子を用意し、足元に30cmの間隔でラインをひくかテープなどで目印をつける

今の自分の「動き年齢」をチェックする
(2)椅子に浅めに腰かけ、背筋を伸ばし、膝を90度の角度で曲げ、足の裏をぴったりと床につける

今の自分の「動き年齢」をチェックする
(3)両手で座面の横をつかみ、(1)でひいたラインの中心に足を置く。スタートと同時にラインの外に両足を動かし、すぐに戻す。この動作を1回とカウントする。20秒間行い、足を開閉した回数を数える

20秒の間に足を何回動かせましたか?各年代の平均値を示した下表で、自分の「動き年齢」を確認しましょう。

今の自分の「動き年齢」をチェックする

*1 「動き年齢」とは、“素早く正確に動ける様子”のことです
*2 京都学園大学 木村みさか先生監修